こんにちは高山圭子です。2011/09/09 09:10

今日は私が出演させていただくベートーベン“交響曲第9番~合唱付き~”
にまつわる私の話しを少しだけさせていただこうと思います。

初めて第九を歌わせていただいたのは、大学3年の時の合唱でした。
12月恒例のその当時の私達声楽科の学生にとっては一大イベント!!

正直私はその第九を歌いたくて、学校を選んだと言っても
過言ではないくらいでした(笑)

私の大学は声楽科が1学年何と200人もいまして、男声に比べて
女声はもちろん多く、その競争率と言ったら、凄まじいものがありました。

例えば1回でも合唱の授業を休めば、出演できない・・・
風邪のシーズンは大変です。

高熱を出しても合唱だけは休めないと、出席していた同級生もいました。

オーケストラの練習場でのオケ合わせは、なんだか自分がプロにでも
なったかのような勘違い気分で向かいましたね。
そしてソリストとの合わせ・・・これはもう!!

オーラが眩しい!!歌えばなおさらそのオーラは輝いて・・・
口を開けたまま聴いていた私。オーケストラが入ってからの練習は
もう、舞い上がることだらけでした。そして本番。


テナーの弱い部分をアルトが少しお手伝いをする所がありまして、
張り切って、舞い上がってる私は、少しだけのお手伝いから、
完全なテナーへと変化していきました。

・・・気づいたのは、どうしても出なくなった低い音域のある場所でした・・・
ちなみに私はアルトの真ん中の席でそれをやってのけました。
終わってから、周りの友人に“良く低い声が出るなあ”とオホメの言葉?を頂いて、
そして謝罪をした記憶があります。


私の失敗談を長々と話してしまいましたが、第九は皆さんご存知の通り、
歌っても、聴いても、本当にパワーをもらえる曲です!
あの“Freude schoner ~”の部分になると、何度聴いても鳥肌がたちます。
今はおかげさまでソリストとして出演させていただいていますが、
あの部分はいつも歌いたくてうずうずしますね。

皆さんも是非体感なさってください!



高山圭子(アルト)

三浦友理枝2日目2011/09/09 09:16


今日は、9月30日13:30~のリサイタルのプログラムをご紹介しますね。

ドビュッシー:二つのアラベスク
フォーレ:ノクターン第13番 ロ短調
リスト:コンソレーション 第3番
シューマン=リスト:献呈
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より「音と香りは夕暮れの大気にただよう」
ラヴェル:「鏡」より「道化師の朝の歌」

随分試行錯誤しまして、こんな感じに決めました。
大好きなフランス音楽が中心です。
もう一つのリサイタルが子供さん向けということで、
ちょっとこちらは大人仕様のプログラムにしてみました(笑)
私にとって新しい曲もいくつかあります。

この中ではフォーレが一番知られていないかもしれません...
彼の最後のピアノ曲です。
高校生のときにホロヴィッツの録音を聴いて衝撃を受け、
いつか弾きたいと思っていた曲です。

当日は、もう少し詳しい曲の説明や、プログラミングの意図なども
お話できたらと思っております。


三浦友理枝(ピアノ)

ダイヤモンドの星2011/09/09 09:50


先日、新聞を読んでいましたらこんなタイトルが・・・

「4千光年先にダイヤの星」

思わず、吸い寄せられてしまいました。
更に、サブタイトル・・・
「直径地球の5倍」

何でも、炭素や酸素から出来ている惑星で、炭素は結晶化して
ダイヤモンドになっているとみられる・・・のですとか!!!

ここから想像力が働く事、働く事!
真っ暗な宇宙の中に燦然と輝くダイヤの惑星(?!)の絵が
頭の中に浮かび、その惑星の上に手をのせたら・・・
地球の5倍サイズのダイヤの指輪?!
でも、ダイヤの塊の星だとしたら、掘り出すのもきっと硬くて大変ねぇ。

そして、最初のタイトルの「4千光年先」を見て再び現実の世界へと戻りました。


こうして宇宙の果てに夢を感じ、想像力は逞しく・・・美しい物、大好き!!!
こういう性格だから、私はピアノがやめられないのです!


仲道祐子(ピアノ)

鮫島有美子2日目2011/09/09 10:03


その昔の若いころはいざ知らず、最近では今回のようなスケジュールは
組まないことにしていたのですが、どうしても昨日日本到着しか無理な日程。

今日は午後から長野県の上田に行って、早い夜に現地でピアニストとリハーサル。
(“その昔の若いころ”には、着いた翌日からオペラの稽古に参加していましたが。) 

というのも、明日の午前中とお昼過ぎに、短めではありますが本番が
2回続くので、リハーサルの可能性がここしかだめだったのです・・・。

ピアニストは、一昨年の「せんくら」でもおなじみの(?!)丸山滋さん。
もう何度か一緒にやっているプログラムではあるのですが、
やはり本番前には少なくとも1度は 「通し稽古」をしないと、
お互いになんとなく不安なのです。

彼曰く、「その日の調子によっても歌い手はテンポ感ややりたいことが
変わってくる」とか。
それに年齢によっても・・・?! 
コンサートの近くになって、私の昔のCDを聴きながらさらうと、
「ロクなことにならない」のだそうです。

「有美子さん、昔はこうやってましたよ~・・・」と言われたって、
そんなに記憶もよくないし、自分のCDはちょっとアラサガシにも似て、
恥ずかしくて聴けない、いや聴かない・・・。

それにもちろん逆も可能です、自分の“昔のよさ”にガクゼンとしたり・・・。

いえ、それでも舞台上でそのときにしか起こり得ない詩的な美しさを求めて、
どんな本番でもベストを尽くしたいと、私たち演奏者は常に自分を磨き続けています!

ほんとです!


鮫島有美子(ソプラノ)